供産む義務・産まない権利


結婚を目前にしたこの正月に、ママが「産め産め星人」になってしまいました。
その名の通り、「子供を産め産め」っつーやかましい人間のことですわ。
「子供を産んでこそ女は一人前」とか「女の幸せは結局子供を育てること」とか、その理屈が私にとっては理解の範疇外なんで別の星の人扱いなのでございます。
普通は姑とか親戚のおばさんとか近所のおばちゃん連中がなるもんなんだけどな、何故によりによって実の母が。

つーかママ、私が子供いやがるのは、元はといえばあんたのせいだっちゅーの。
つわりがひどくて食事はおろか泳いでる金魚見ただけで吐いたとか、骨盤狭くて超難産で三日三晩分娩台の上にいたとか、会陰切開したところからまためりめり裂けて1ヶ月座れなかったとか、いまだにまんこに傷が残ってるから見せてやるとか(これは断ったが)、物心付くころからずーっと言われてきてみろ。怖くなって当たり前だろうがよ。
それをなんだね?
「母親は赤ちゃんの”生まれてこようとする力”を後押しして力んであげるだけなんだから大丈夫」
なんて産婆らしいこと(母は助産婦)今更よく言えるねえ。アンタにだけはそんなこと言われたくないっつの。
あたしはアンタの体質そっくりなんだからね!骨盤が狭いのまで似てるんだからね!!

はあはあはあ。←ちょっと落ち着いたらしい
確かに、タイムリミットはありますよ。今年で私、三十路の大台に乗っちゃうもん。子供の1匹でもさくっと産んでおかないと後々困るのもわかってます。
しかし。
「子供を産む」という事に対する本能的な恐怖と、父親が倒れてからの「金を稼げない女の弱さ」に対する不安は私の中に深く深く根を下ろしていて、なかなか抜けてはくれないのです。
まず痛いの嫌だし。無痛分娩っていってもかなり痛いみたいだし。
それに共倒れはいやだもん。旦那コケたら皆コケたじゃダメなんだもん。幸いウチは父(旦那)がコケてからも母が看護婦をしていたので食べて来れたけど、そうでなければ一家路頭に迷ってましたわ。
仮に夫婦どちらかに何かがあってももう片方が家族を引っ張って歩ける自信がなければ、子供なんて産めないよ。怖くて。
だから私は専業主婦にはなれないのだけども。
子供を産んで仕事に復帰するのが今のこの日本でどれだけハードルが高いものか、その立場が近づいてきて今更ながらに社会的な理解のなさにがく然とするのです。
目指せ定年退職!を掲げて転職してみたものの、それが本当に実現可能なのかどうか。

MIKO